フェルメール展開催中


当院にくる女性の患者さんたちのリクエストがおおいので、フェルメール展を開催することにしました。といっても本物ではありませんが、院長が自分で模写をポスターにしたり、いろいろ頑張りましたので、どうぞたのしんでください。


開業のときに、知り合いのドクターから頂いたフェルメールの『真珠の耳飾りの少女』





この模写を巨大ポスターにしたら、こんなに大きくなったので、みんなで写真をとってたのしんでおります。

そして、待合室の壁には、フェルメールの解説をつくりました。



解説した内容をかくと、こんな感じです。

水差しを持つ女Woman with water Jug
実際に観ると画面で観るよりもっと青みがかて観えます。
画面全体が青で蔽われていると言っても過言ではないかもしれません。フェルメールは絵の下地にも当時金と同じくらい高価だった天然のラピスラズリを用いました。
ギターを弾く女The Guitar Player
1672年にフェルメール一家は引越しをしています。その光の入り方の違った新居で描いたのです。完全に「後ピン」の写真のようです。女性はちょっとピントぼけてしまっています。その代わりに後ろの壁にかかる画中画にしっかりピントが合っています。これも大胆な試みです
女と召使 Mistress and Maid
フェルメールの作品にしてはたいへん大きな絵です。背景を黒くすることで光の輝きが増し人物も一層存在感を出しています。そうしたことから、フェルメールが実験的に描いた作品と思うことができます。
天秤を持つ女Woman holding a balance
近寄らないと見えないくらいに細い線で小さく表現された天秤。観る側にも画中の女性と同じくらいの集中を必要とします。観賞していると、自然と絵の中にのめり込んでしまうことになるのです。その天秤の上には・・・実は何も乗っていないことに気が付かされます。
真珠の首飾りの女Woman with a Pearl Necklace
若い女性の視線には、小さな鏡が一つ壁にあるのです。あまりにも小さな鏡です。丁度顔が入るか入らないかくらいの大きさです。その小さな鏡にまるで背伸びをするかのように、真珠のネックレスを持ち上げ映そうとしています。そのような女性の日常を描いています。ありきたりの日常の光の様子です。
絵画芸術 Allegory of Painting
月桂冠をいただきトランペット持ち、左手には本を抱えている女性は歴史の女神を現しているそうです。画家が描きたい女性ですね。天井から釣り下がったシャンデリアも注目。ここに輝く光の粒々がきらびやかです。画家はフェルメールの時代より古風な服装です。
紳士とワインを飲む女 The Glass of Wine
左端の柱の白さとその右側にあるカーテンにあたる光の表現に注目します。窓ガラスの模様に描かれている馬勒(手綱)を手にする女性像は『節制』の寓意像です。室内には楽器が置かれています。愛の象徴として楽器もワインを飲んでいます。ワインを飲めと勧めているのです。絵の中にあっては、禁断の愛の関係かもしれない。
牛乳を注ぐ女 The Milkmaid
ありふれた日常のひとコマ。こちらの視線など全く気にかけることなく牛乳を注ぐ行為に女性は気持ちを集中され、その液体の流れをらせん状に描いて動きをだしています。机の載ったパンは乾燥したものとわかるように砂をまぜたらしい。
地理学者 The Geographer
フェルメールの描いた人物。男女の割合は、女性40人に対して男性はたったの13人です。その中で男性の単身像はこの「地理学者」と「天文学者」の僅か2枚しかないのです。
真珠の耳飾りの少女  Girl with a pearl earing
モデルは謎のままです。一説にはフェルメールの実の娘とも。オランダのモナリザともいわれます。青いターバンに注目しましょう。当時は手にはいらなかった鉱石がつかわれています。1882年のオークションでわずか2.5ギルダー(1ポンド以下)で売却された来歴を持つ。おなじ少女をえがいた絵もあるといわれる。






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追加ですが、ボストン美術館のポスターも飾りました。留学中に購入したものです。




今日も人気です。術後の方もよくなった記念にとりました。


笑顔と絵がマッチしますね。


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