女性泌尿器科専門のクリニック

故障:R.I.C.E処置

(メールでリクエストがあったので、もう一度”R.I.C.E処置”どうぞ)
スポーツとして自転車に乗っていると、特定の部分に負担がかかって故障を起こしたり、転倒して怪我をすることもあります。すべての自転車事故に共通する対策は、RICEです。RICE(ライス)とは、応急処置の基本です
下にあげるケガの応急手当ての4つの原則の頭文字をとった言葉です。

1、Rest(安静)
2、Ice(冷却)
3、Compression(圧迫)
4、Elevation(高挙)

打撲やネンザなど、スポーツでよく起こるケガの多くに対応できる応急処置です。処置が早ければ早いほどケガの回復は早くなるので、このRICE処置はとても有効な応急処置法といえます。RICE処置を正しく理解して、いざというときに実践できるようにしておきましょう。

 捻挫や打撲を受けた時、このR.I.C.E処置を確実かつすみやかに行うことによって、内出血や腫れを初期の状態で抑えることができます。
 受傷してから4〜6時間が最も重要な時間帯だとされています。この間にいかに効果的な処置ができるかが、その後の治癒にも大きく影響します。

? Rest(安静)−スポーツ活動の停止
受傷直後から体内で痛めた部位の修復作業が始まります。しかし、患部を安静させずに運動を続けることでその作業の開始が遅れてしまいます。その遅れが結果的に完治を遅らせリハビリテーションに費やす時間を長引かせてしまいますので、受傷後は安静にすることが大切です。
? Ice(アイシング)−患部の冷却
冷やすことで痛みを減少させることができ、また血管を収縮されることによって腫れや炎症をコントロールすることができます。
? Compression(圧迫)−患部の圧迫
適度な圧迫を患部に与えることで腫れや炎症をコントロールすることができます。
? Elevation(挙上)−患部の挙上
心臓より高い位置に挙上をすることで重力を利用し腫れや炎症をコントロールすることができます。

■RICE処置Q&A
? いつRICE処置を行いますか?
受傷後痛み、腫れ、炎症があるとき。あるいは、慢性の症状があるとき。
? なぜRICE処置が必要ですか?
受傷後の回復を早めるのに腫れや炎症を抑えることが重要になります。腫れは治癒の初期の過程で必要なものですが、それが大きくなりすぎると逆に治癒を遅らすことになるので、必要最低限にコントロールすることが重要になります。
? どれくらいの間?
部位により異なりますが、15分〜20分(RICE処置)が目安になります。そして、40分〜60分(RICE処置)の間隔を開けた後にRICE処置を再び行います。症状によりますが受傷後24〜72時間はこのサイクルを繰り返します。
? 何を使ってRICE処置はできますか?
RICE処置に必要なものは患部を冷却、圧迫、固定するものです。
RICE処置時に便利な道具がありますので以下に紹介します。

■フレキシコールド  
凍りにくいゲル状タイプのアイスパックなので、どんな凹凸にもフィットし、冷却効果が約15〜20分持続します。冷凍庫に入れれば1時間で使用可能で、繰り返し使用できます。また、ホットパックとしてもご利用可能です。
■コールドスプレー 
ノンフロンのスプレー式瞬間冷却剤です。
プレー中の打撲、突き指などの応急処置として瞬間的に冷やしたい時に。
■アイスバッグ   
キャップの部分から水漏れしにくいことで定評のある、ゴム製の氷のうです。
水滴がつかない表面加工が施してあります。
■ダブルレンジラップ  
通常の2倍の長さがある伸縮性に優れたバンデージです。肩のアイシングや股関節のラッピングに最適です。
■ソフトエラスチックテープ   
ハサミを使わず手で切れる伸縮テープです。
ソフトな肌触りで、圧迫、固定、テーピングの仕上などに適しています。またガーゼやカット綿と併用することで、ゲーム中の出血の応急処置にも使用できます


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奥井識仁のコラム

奥井 識仁

  • 外科医。医学博士
  • 日本医師会・健康スポーツ医単位修得
  • ダイバーズドクター

水泳・マラソン・筋トレーンングがんばっているよ。

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