女性泌尿器科専門のクリニック

呼吸に心配のある方はパルスオキシメーター

1. パルスオキシメーター
動脈の血液は酸素を沢山含んでいるため赤い色です。これを利用して、爪の毛細血管に二種類の赤い光線を当て、その光線の吸収具合で、酸素が多いか少ないかを判定するというのがパルスオキシメーターです。血液の中にヘモグロビンという酸素を運ぶ蛋白があり、それに酸素が沢山ついている程赤くなり、酸素が少なければ少ない程赤くない。その原則を応用しています。血液に含まれる酸素の度合い(%)です。


2. パルスオキシメーターのメリット
[メリット]
☆簡単にどこででも測れる
パルスオキシメーターなら自分で簡単に何処ででも測れますから、強い息切れとかチアノーゼなどになる前に、具合が悪くなりつつあることを早く知ることができます。
☆酸素吸入量、運動量を決める目安
肺活量の低い患者さんは動く際にかなり酸素飽和度が低下して、安全圏に届かないといわれています。例えば酸素1リットルで安静時に酸素飽和度が96%という人は、ちょっと動くとまたたく間に80%ぐらいまで下がります。そういう場合、どの位の酸素を吸えばいいか、あるいは自分はどの位の運動が無難で妥当かということを、パルスオキシメーターでわかります。

[ディメリット]
★炭酸ガスを測ることが出来ない
肺気腫(COPD)の方とか、結核後遺症で肺活量が非常に少ないひとでは、診察で医師から「炭酸ガスが高いですね。」とか「血液が酸性に傾いているから注意して下さい。」といわれた方がいらっしゃると思いますが、炭酸ガスが高くなると頭痛がしたり、意識がなくなったり、集中力を欠いたりして具合が悪くなります。パルスオキシメーターでは炭酸ガスを測ることが出来ませんので、自覚症状と対比させる必要があります。
★誤作動でないかを、脈拍数で確認
冬場、指が冷たい時には指先の毛細血管の血の流れがかなり低下します。パルスオキシメーターはセンサーが光線を当てて測っているものですから、誤作動を起こして、正確な表示をしないことがあります。ですから冬場は手を少し暖めてから測ってください。


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奥井識仁のコラム

奥井 識仁


  • 外科医。医学博士
  • よこすか女性泌尿器科

トライアスロンがんばっているよ。

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