奥井の講義





2017年は時事通信ホールにて
抗加齢医療の実際〜ビヘイビアヘルスの講義をしました。
また、9月には、京王プラザホテルにて最優秀論文賞の受賞スピーチをしました。


現在日本は、年間8000億円の貿易赤字を抱えています
この数字、2016年の医療の貿易収支の数字です。

貿易赤字としては、実に大きい国といえます。
ということは、私たち日本は、海外の医療機器・医療システム・知的財産を毎年高いお金を払って購入していることになります。

医療がお金がかかるといわれますが、実は、日本の円が海外に大量に流出しているというほうが正しいかもしれません。

そこで、気にしてほしいのは、海外の企業は、日本の患者さんの人を診ません。
医療とは、本来患者さんと医師が同じ視線で話し合い選んでいくことです
しかし、彼らには、その日本人をみるということはできません
海外にとっては、日本は8000億の市場に過ぎないのです。
そして、IT産業、人工知能AIがますますすすめば、この市場はさらに拡大するでしょう。

海外からの医療がすべてただしいとは限りません。
なかには、アメリカで既に副作用で苦しんでいる人がいるのに、何食わぬ顔をして日本に売り込んでくる商品もあります。そんな商品は、人工知能が進んで、より巧妙で分からなくなってきています。

私たちは、日本人を守ることが必要です
副作用のある可能性のある薬、手術、医療器具は、使わないというポリシーが必要です。
しかし、どんどん高度になる医療の世界では、それは難しいといえます。

ここで、ハーバード大学が、ビヘイビア・ヘルスという考え方を始めました
ビヘイビアヘルスとは、生活の細かなこと、たとえば、運動、飲食、水分量、ストレッチ、読書、睡眠、太陽、嗜好品、夫婦生活、さまざまなことをテーマに、それが人間の人生に役立つかどうか考えることです。

このビヘイビアヘルスこそは、医療の基本です。どれだけ複雑で高度な社会になろうと、
人間の日常はかわりありません。そして、そこに基本をおいた医療は、正しいのです。
市場原理が進み、新しい治療が日本にやってきても、ビヘイビアヘルスを研究することで、
私たちは日本人をまもることができるのです。

私たちは、より研究をする必要があります
生活に即した研究は、私たちを救い、おおくの最先端の提案から、本当に体にいいものを選ぶたすけになるでしょう。


(京王プラザホテルにて 2017年9月)











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